jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

母子保健分野の取組

クラスター戦略課題分野における取組

母子手帳の活用を含む質の高い母子継続ケア強化クラスター(母子保健クラスター戦略)

母子保健クラスター戦略は、「すべての母子の健康とウェルビーイング(身体的、精神的、社会 的な健康)の実現」をビジョンとして策定されました。 母子手帳の活用を含む、効果の確認された介入を組み合わせ、すべての母子が質の高い母子継続ケアを、時間的・空間的に分断されることなく受け、自身のケアを行い、また家庭や地域社会からも適切なサポートを受けられることを目指しています。
本戦略は、各国の状況に応じた協力を行うことを重視しています。母子継続ケアへのアクセスが不十分な国では、まずサービスへのアクセス拡大を、一定のアクセスが確保されている国では提供されるサービスの質向上に重点をおいて取り組みます。これらは相手国政府の政策・戦略に沿って実施し、母子継続ケアを達成すべく、開発パートナーとの協働によるコレクティブ・インパクトの創出を目指しています。

クラスター展開のシナリオとJICAの重点領域

母子保健クラスター戦略では、サービス提供の構成要素である、保健人材、保健施設・機材の強化に加え、サービス受益者側において想定される課題の女性・家族・地域社会の参画促進に重点的に取り組みます。

保健人材育成

母子保健分野では、有資格の保健人材が不足していることに加え、必要な地域への適切な配置や、配置後の継続的な育成が十分に行われていないことが課題となっています。こうした課題に対し、看護師・助産師などの養成(卒前教育)や既存人材の再教育(卒後教育)を含む研修による能力強化を支援するとともに、現場の技術や意欲を維持するため、上位機関によるモニタリングやスーパービジョンの仕組みづくりを

保健施設・機材

保健施設や医療器材・物資の不足は、多くの国で依然として大きな課題となっており、必要なサービス提供の妨げとなっています。JICAは、施設整備や機材の維持管理、物流管理の強化を通じて、施設機能の向上と質の高い継続ケアの実現を支援しています。

女性・家族・地域社会の参画

ジェンダー規範や保健医療への不信は、女性や家族が母子保健サービスにアクセスする上で大きな障壁となっています。母子手帳などを活用した健康教育や、家族・コミュニティの理解と支援は、母親の行動変容と継続ケアの利用を後押しする重要な要素です。JICAの協力では、供給側を強化するとともに、受益側にアプローチすることでサービスの利用促進や女性、家族の行動変容を促進する取組も行っています。

日本の強みを活かした取組

母子手帳

母子手帳とは、妊娠中及び出産時の母子の状態、子どもの成⾧・健康状況を、継続的に記録するための冊子です。家庭で参照できる育児書としての特徴もあります。​日本では、1948年から母子手帳の活用が始まり、今では母子の死亡が最も少ない国の一つになっています。​
JICAは、世界の母子の命と健康を守るため、多くの開発途上国で母子手帳の導入・普及を支援しています。

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人間的なお産

「人間的なお産」とは、過度な医療介入を避け、人間の産む力、生まれる力に敬意を表しながら母子の力を最大限に活かせるような分娩時のケアのことです。​JICAは、ブラジルで始まった「光のプロジェクト」(1996年~2001年)以降、出産ケアの質の改善を中心に据えた「人間的なお産」のプロジェクトを展開し、医療従事者の助産能力の向上とそれに伴う妊産婦死亡・新生児死亡の減少、産婦のポジティブな出産体験に貢献してきました。

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各国の事例

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参考資料

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