実施中プロジェクト
「質の高い成長」にかかる研究日本政府は2015年2月に従来の政府開発援助大綱を改訂し、開発協力大綱を閣議決定しました。開発協力大綱では、重点課題の第一に「質の高い成長」を掲げています。「質の高い成長(Quality Growth)」とは、包摂性(inclusive)、持続可能性(sustainable)、強靭性(resilient)を兼ね備えた成長として定義されています。
さまざまな国際的な議論の場において、成長の「質」の重要性が取り上げられる機会は多いくありますが、「質の高い成長」をテーマの中心として取り上げた研究はそれほどなされていません。本研究では「質の高い成長」の概念を体系的に整理し、日本が今後「質の高い成長」を国際的に発信していく際の理論的支柱となることを目指しています。
研究成果(出版物)
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『SDGs, Transformation, and Quality Growth: Insights from International Cooperation』
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ポリシー・ペーパー「質の高い成長」の視点から考える新型コロナウイルス感染症に対する強靭性のあり方:医療インフラ投資に関する論考
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「質の高いインフラ投資」と「質の高い成長」に関する予備的考察
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東アジア 途上国でも進む少子化-先進国の経験は活かせるか? <出生力に関する理論の変遷(女性の就労に着目して)>
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開発と制度
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『質の高い成長』と包摂性
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スティグマの軽減に向けた介入実証研究レビュー ~社会的弱者への援助の在り方を考える~
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障害とは何か-ケイパビリティアプローチの視点から
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包括的成長を目指して:インフラのインパクト評価に関する先行研究レビュー
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災害に対する強靭性が質の高い成長に貢献するには —防災援助が直面する課題—
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環境の持続可能性と経済成長の関係について
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『質の高い成長』と開発協力大綱
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