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実施中プロジェクト

SHEPアプローチの小規模農家への効果に関する実証研究(SHEP研究)

SHEP(市場志向型農業振興:Smallholder Horticulture Empowerment and Promotion)アプローチは、「作ってから売り先を探す」から「売れるものを作る」への意識改革をもたらす農業普及手法です。アフリカを中心とするSHEPアプローチ導入国では、農家の所得が大幅に向上し、農業に対する充実感が得られたとの結果が示されています。2019年の第7回アフリカ開発会議(TICAD7)では「SHEPを通じた小規模農家100 万人のより良い暮らしを目指す共同宣言」が表明され、他ドナーやNGO等と連携が求められています。また、対象作物は園芸作物のみならず、コメ、畜産等にも広がりつつあります。

本研究プロジェクトでは、以下を目的として実証経済学的アプローチや社会学的アプローチなどを用い、SHEPアプローチの有効性の検証に繋がる研究を多角的に実施します。

 1. SHEPアプローチが小規模農家の生計向上に与えるインパクトを明らかにする。

 2. SHEPアプローチを活用した事業の効果を多角的に分析することにより、SHEPアプローチの一般的妥当性とその条件を解明する。

本研究による実証研究に裏付けられた政策的含意は、JICA及び国際機関における事業に反映予定です。また、ワーキングペーパー、国際開発学会での発表、関連事業でのセミナー等多岐に渡る媒体を通して成果を発信していきます。同時に、SHEPアプローチを導入する各国政府に研究成果を共有し、政策への反映を図ることも目的としています。

研究領域
開発協力戦略
研究期間
2015年03月20日 から 2026年03月31日
主査
天目石 慎二郎
JICA緒方研究所所属の研究者
中西 倫加恵澤田 康幸
関連地域
  • #アフリカ

研究成果(出版物)