中南米地域でのJICAの協力の重点は、経済発展のためのインフラ整備、防災・気候変動対策、都市環境問題や格差是正支援です。加えて、JICA世界保健医療イニシアティブに基づくコロナ対策支援と、コロナ禍後のBuild Back Better(より良い復興)を目指した協力に努めています。
これらは、日本政府が掲げる「対中南米外交・3つの指導理念(juntos)」の具現化を企図した「日・中南米連結性強化構想」にも貢献しています。
ここでは、中南米における主要な取り組みをご紹介していきます。
JICA国別分析ペーパー(JICA Country Analysis Paper)はJICAによって各国を開発の観点から分析した文書で、開発援助機関として当該国への有効な協力を検討・実施するにあたって活用することを意図しています。
TSUBASAは、革新的な技術やビジネスモデルを持つ国内企業を発掘し、中南米・カリブ地域のSDGs達成へ向けた連携の在り方を検討する、JICAの新しい取り組みです。
米州開発銀行(IDB)グループと協働し、国内企業の中南米・カリブ地域への進出を支援します。
JICAは、米国有数のシンクタンクである戦略国際問題研究所(CSIS)と、中南米地域に対する共同調査を実施しています。この調査プロセスは、CSISの有する日米関係機関(USAID、IDB、ADB、PAHO、国際NPO等)のハイレベル有識者との幅広いネットワークを活用した中南米の開発課題への対応・検討と、日本の経験・取り組みについて効果的に共有・発信する枠組みになっています。2021年度は防災と高齢化対策をテーマに実施しました。2022年度は水素と地熱をテーマに実施します。
中米・カリブ地域23か国を対象に「With/Post COVID-19社会における開発協力の在り方に係る情報収集・確認調査」を実施し、同地域の強靭性を高める施策や今後の協力の方針について提案・提言を行いました。
JICAは新型コロナウイルス感染症がもたらした危機に対し、これまでJICAの協力経験をもとに「JICA世界保健医療イニシアティブ」を始動させました。ここでは、中南米地域の主な取り組みを紹介します。
SICA(中米統合機構)地域協力のニュースや実施中プロジェクト、派遣中の専門家の方々によるニュースレターなど最前線のホットな情報をお届けします。ニュースレターは毎月更新していますので、ぜひ、ご覧ください。
2022年6月~2023年3月まで、中米・カリブ地域の6か国を対象に「中米・カリブ地域(広域)フードバリューチェーン強化・農業ファイナンスに係る情報収集・確認調査」を実施します。各国のFVCの状況を分析し、持続可能なFVC構築に向けた資金協力等の可能性について分析・検討を行います。
中南米の事業を紹介した年次報告書、JICAパンフレットをご覧いただけます。また、広報誌「mundi」に掲載された中南米の話題やオリジナルのインタビュー記事・コラムなど随時更新、掲載しています。
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