『Catalyzing Development: A New Vision for Aid』

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『Catalyzing Development: A New Vision for Aid』

JICA、韓国国際協力団(KOICA)、そして米国ブルッキングス研究所開発センター(Brookings Institution, Wolfensohn Center for Development)の3者による共同研究の成果として、書籍「Catalyzing Development: A New Vision for Aid」(『開発の触媒として:援助の新たなビジョン』(仮))が出版されました。

JICAの牧野耕司企画部参事役(当時)、KOICAのWoojin Jung政策研究局政策アナリスト、そしてブルッキングス研究所のHomi Kharas上級フェローが編集を手がけたこの本は、「新たなアクター」、「新たな課題」、「新たな手法」の三部に分かれており、政策提言を援助関係者へ広く提唱することを目指しています。第一部「新たなアクター」では、民間セクターや中所得国などの従来とは異なるアクターについて紹介し、その役割と方針、そして今後の協調関係の構築方法などを議論しています。また「新たな課題」と題する第二部では、脆弱性、キャパシティ・ディベロップメント(CD)、気候変動など、今日の緊急的な課題をそれぞれ考察しています。さらに第三部の「新たな手法」では、支援内容の透明性向上や南南協力、そして援助事業のスケールアップなどの事項が詳細に分析されています。

JICA研究所からは、恒川惠市シニア・リサーチ・アドバイザー、武内進一上席研究員、室谷龍太郎リサーチアソシエイト(RA)が脆弱性に関する第6章を担当し、アフガニスタン、カンボジア、ルワンダ、コンゴ民主共和国の4ヶ国を例に比較分析を行いました。一方、細野昭雄JICA研究所所長、本田 俊一郎RA、佐藤峰RAを含む研究チームは、更に高まるキャパシティ・ディベロップメント(CD)の重要性について第8章で論じています。本章では、インドネシア、ニジェール、バングラデシュをCDの観点から再検証し、キャパシティ向上を促進させる五つの要素を紹介しています。