JICAの移住者・日系人支援連携事業

JICAは、前身である海外移住事業団から継続し、戦後の国の政策による主に中南米への移住者に対して、移住先国での定着と生活の安定を図るための支援を行ってきました。現在は、時の流れとともに日系社会の成熟や世代交代が進んだことによる課題に対応するため、高齢者福祉や人材育成を中心とした移住者・日系人支援に取り組んでいます。

全世界で約360万人(うち中南米213万人)いる移住者・日系人は、さまざまな分野で活躍し、移住先国の発展や日本との「懸け橋」や「パートナー」として重要な役割を果たしています。こうした日系社会の存在が我が国とのより強い絆になっていくよう、JICAは日系社会との連携・協力に向けた取り組みを強化しています。

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日系人農家の貢献により、不毛の地から世界有数の穀物地帯となったセラード。(ブラジル)

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移住地で開催される運動会(ボリビア)

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イグアス移住地。JICAの前身のひとつである日本海外移住振興会社の直轄移住地として設立された。(パラグアイ)

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ブラジル日本移民の原点ともいえるサントスにある日本移民ブラジル上陸記念碑(ブラジル)

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ベレンの日系人が運営する越知学園の授業(ブラジル)

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高齢者福祉施設安らぎセンターでの健康講座(ドミニカ共和国)

更新情報

2017年6月7日
移住者・日系人支援連携事業のホームページが開設。

移住者・日系人支援

海外移住に関する知識普及

一般の人々、特に未来を担う日本の若い世代に、海外移住の歴史や移住者・日系人への理解を深めてもらうことを目的に、2002年、横浜市に海外移住資料館を開館しました。

海外移住の歴史や日系社会に関する資料の常設展示、さまざまなテーマの企画展、ウェブサイトによる情報提供、調査研究を行っています。

移住者子弟の人材育成

移住者の子弟を日本に招き、学校等への体験入学やホームステイなどを通して、日本の文化・社会への理解を深め、日系人としてのアイデンティティを向上させ、次世代を担う人材を育成する招へいプログラムを実施しています。

また、将来の日系社会を担い得るリーダーを育成することを目的として、日本の大学院に留学する日系人を支援するプログラムを実施しています。

移住先国での支援

移住者の定着及び生活の安定を支援するため、移住者の団体が実施する移住地診療所の運営、巡回診療、高齢者福祉事業、日系日本語教師の研修会などの事業に対して、助成金の交付を行っています。

移住融資・入植地関連業務

移住者や日系団体への新規貸付は2005年度に終了し、現在は回収のみ実施しています。

日系社会と地域社会への支援

日系社会青年ボランティア/日系社会シニア・ボランティア

日系社会への技術協力、活性化支援、そして日系社会を通じた相手国の発展への支援として、日系社会で移住者や日系人の人々と共に生活し、日本語教育や保健、福祉などの分野で協力する青年やシニアの日系社会ボランティアを派遣しています。

日系研修員受入事業

日本国内の地方自治体、大学、公益法人、NGO、民間企業などの提案により、日系研修員を受け入れて、各国の国づくりへの協力と、国を超えた交流の促進を図っています。

日系社会との連携

日系社会と本邦民間セクターとの連携

日本企業と日系人が経営に携わる企業とのパートナーシップ促進を図るため、中南米日系社会との連携調査団を派遣しています。その結果、JICA民間連携事業である案件化調査や普及・実証事業、民間連携ボランティア、日系研修等を活用する企業も出てきています。

ブラジル日系医療機関との連携

日本の医療技術・サービスの国際展開に資する民間企業と日系社会の連携策の検討を行い、特にブラジル日系病院を通じた医療機器・サービスの国際展開へ貢献する案件形成を図っています。

日系社会との連携・協力案件は、以下の通りです。

※日系人が、カウンターパートやローカルコンサルタントとして個人で活躍している案件も多いですが、ここでは実施機関として組織的に連携・協力している近年の案件を掲載しています。