JICA緒方研究所レポート「今日の人間の安全保障」第2号―複合危機下の政治社会と人間の安全保障
JICA緒方貞子平和開発研究所(JICA緒方研究所)は、定期刊行のフラグシップ・レポートとして、JICA緒方研究所レポート「今日の人間の安全保障」を刊行しています。
第2号では、「複合危機下の政治社会と人間の安全保障」を特集テーマとし、インフレと債務危機、栄養問題、紛争中の自然災害、グローバル・ガバナンスの課題など、連鎖的で複合的な脅威に関する論考やエッセイ、対談記事を収録しています。また、特集テーマ外の論考として、アフリカにおける人間の安全保障や、ジェンダーに基づく暴力について論じています。さらに、人間の安全保障にまつわるコラムに加え、JICA緒方研究所の各研究領域における研究活動を人間の安全保障の切り口から紹介しています。
█コア・メッセージ█
不確実な時代における人間の安全保障
—多様な危機が複雑に絡み合うなか、人々の命、暮し、尊厳を守るには?—
人間の安全保障の概念が生まれてから今日に至るまで、世界の人々を取り巻く脅威は様相を変えている。気候変動、武力紛争、パンデミック、自然災害、経済危機などの脅威が複雑に絡み合い、より深刻な危機を引き起こしている。たとえ地球の反対側で生じた問題であっても、私たち一人ひとりの暮らしに大きな影響を与えるようになっている。
これらの世界の問題を正しく捉え、適切に対応していくには人間の安全保障の視座が有効ではないか。本レポートでは、時代の変化に応じて人間の安全保障をどう理解すべきか、またその適切な実践のためのアプローチとは何かという問いについて探求していきたい。
【目次】➤➤➤➤➤➤➤➤➤➤➤➤➤➤➤➤➤➤➤➤
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※印刷版の一部に誤りがありました。詳細は以下の正誤表よりご確認ください。
ISSN: 2437-010X (Print), 2437-0096 (Online)
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