日本センタースタッフ向け共通研修

2011年8月30日

広報の講義を担当した青田講師(写真中央)

日本センターではこれまでに6回、カンボジア、ラオス、ベトナムの3センターを対象に、テレビ会議システムを活用し、メコン地域の人材育成を目的とした遠隔研修を行ってきました。今回、この遠隔研修のノウハウを活用し、メコン地域や中央アジアにある9つの日本センターの現地スタッフを対象に、5日間に亘り各日本センターとテレビ会議システムにてつなぎ、「日本理解」と「広報」をテーマとした研修を実施しました。

各国の日本センターでは広く市民を対象にビジネスコース、日本語コースを有料で運営し活動を展開していますが、プロジェクト終了後は現地でカウンターパートが主体的に日本センターを運営していくことが期待され、多くのセンターが今後を見据えたセンタースタッフの人材育成を重要な課題としています。これまでスタッフ研修には訪日研修のプログラムを実施し効果をあげていますが、すべてのスタッフにその機会が与えられるものではなく、好評だった講義だけでも受講の機会を、という思いから、遠隔技術(JICA-Net)研修といった時間、距離の制約をカバーする新しい技術により実現しました。すでにCLVではビジネスコースの講義を遠隔研修で実施してきましたが、今回、全てのセンタースタッフ自身が広く「遠隔講義・セミナー」の有効性を実感することにより、今後さらに本スキーム活用が広がることが期待されます。

日本理解について講義をする古屋氏

センタースタッフが自発的にセンター運営を行うためにまず、1.日本の知識と経験を普及するためのセンターの一員として、日本に関して理解し、愛情を持つというマインドの形成と、2.業務運営のための知識・スキルの向上が必須で、このような観点から、今回のテーマとして「日本理解」と「広報」が選ばれました。

まず、「日本理解」については日本の政治・経済・文化・ビジネスに関する基礎講義を提供し、日本に関する知識の醸成。さらに、「広報」については、基礎を学ぶにとどまらず、実際に各国の日本センターで行われている広報活動を共有し自国の広報を検討するための気づきの機会とすべく企画・実施されました。「広報」研修では各センターの活動や業務をレビューしあい、ノウハウの共有・必要な改善のための活発な質疑応答も実施され盛況なセミナーとなりました。

各センターでの受講の様子

参加した職員の満足度は高く、モンゴル日本センターより「広報活動」については、今後の広報活動に役に立つ内容だった、他センターとグッドプラクティスの情報交換ができてよかった、職員の意欲向上に効果的であるとのコメントや、今後定期的に実施してほしいとの希望が報告されました。また、「日本概要」は、3時間と長いプログラムだったので、冒頭で講義の全体像を提示すると理解しやすくなる、日本センターのビジネスコースと多少関連があると分かりやすくなる、といった今後の実施への提案も具体的に示されました。(オルホン総務課主任の報告)

今回の研修は日本センタースタッフ向け研修として初の取り組みだったため、反省点や課題も見つかりましたが、今回の反省を踏まえて改善し、スタッフの能力強化のため今後も継続して行く予定です。

実施スケジュール

日本理解
(第1回)7月19日
接続国:ベトナム(ハノイ)カザフ、キルギス、モンゴル、ウクライナ、ウズベキスタン
(第2回)7月26日
接続国:カンボジア、ベトナム(ホーチミン)、ラオス

広報
(第1回)7月20日
接続国:ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス
(第2回)7月21日
接続国:カンボジア、ベトナム(ホーチミン)、ラオス
(第3回)7月22日
接続国:ベトナム(ハノイ)、ウクライナ、モンゴル