日本センターが中小企業総合展に出展−新たな市場とビジネスを求める企業の支援拠点に

2011年11月22日

2011年11月9日から3日間にわたり千葉県の幕張メッセで開催された「中小企業総合展JISMEE2011」に、日本センターが初めて出展しました。モンゴル日本センターとカンボジア日本センターからは、共同所長とセンタースタッフが来日し、展示会場においてそれぞれの国の投資環境の概要についてセミナー形式で紹介したほか、具体的な関心を寄せる企業に対しては個別コンサルテーションも実施し、「海外展開の情報収集や足がかりの拠点として日本センターを活用してほしい」と呼びかけました。

「中小企業総合展」とは、中小企業基盤整備機構が毎年開いている日本最大級の中小企業ビジネスマッチングイベントです。優れた技術やビジネスモデルを持って経営革新や新事業の創出に取り組んでいる中小・ベンチャー企業に対し、自社の独創的なアイデア製品や技術、サービスを展示・紹介する機会を提供することによって、来場した商社やバイヤー、他の出展者とのネットワークを広げてもらい、単独では難しい取引相手や販路の開拓、事業連携のマッチングを支援するのが、その目的です。今回は、全国から約550の中小・ベンチャー企業が参加。東日本大震災で被災した中小企業49社による「震災復興展示即売会」も開かれました。

中でも注目されたのが、インドやベトナム、タイ、フィリピンなど、中小企業基盤整備機構がMOU(覚書)を締結する6ヵ国とAPEC4ヵ国から100社以上の企業・支援機関が出展した「海外展開スクエア」です。ここでは、各国のビジネス環境や投資優遇政策などについて出展ブースごとに情報提供が行われたほか、スクエア内に設けられたステージで海外展開を後押しする公的CIMG1605.JPGな支援制度や成功事例などを紹介するセミナーも開かれました。

JICA日本センター課は、この海外展開スクエアにブースを出展し、日本センター事業について広報を行なったほか、日本企業の進出が近年急増している両国から関係者を招き、ビジネス環境に関するセミナー実施や企業との個別相談を行いました。モンゴルからは、日本センターのツェンダワー・ダワードルジ共同所長とビジネスコース運営管理を担当している河口真一郎専門家が、カンボジアからは日本センターで広報を担当しているコン・ソリナさんとビジネスコース運営管理担当の大西洋也専門家、またカンボジア開発評議会(CDC)内のジャパンデスクで投資環境改善アドバイザーを務める今村裕二・JICA専門家がそれぞれ来日しました。

例えば2日目のカンボジア投資セミナーでは、今村専門家がプノンペン市内の写真を見せながらカンボジアの生活環境について説明した上で、プノンペン、マンハッタン、タイセン、シアヌークビル、コッコンで整備が進む経済特区の様子やオフィス・レンタル工場の賃料、治水・雨水対策、投資優遇措置などを幅広く紹介。「若くて器用で勤勉な労働人口の多さがカンボジアの魅力」だとした上で、「リゾート開発や不動産投資が多い中国や韓国と違い、雇用の創出に直接つながる日本からの投資には大きな期待が寄せられている」と話しました。

続いてソリナさんが、流暢な日本語でカンボジア日本センターについて、「日系進出企業からのオーダーに応じた授業のカスタマイズや人材バンクの立ち上げも構想中」と紹介し、「関心のある企業の方はぜひ気軽に相談して下さい」と呼びかけました。

【画像】日本には優れた製品や競争力を備えた技術を持つ中小中堅企業が多く、世界的にも高く評価されています。現地の情報を豊富に有し、多くの産業人材を育成してきた日本センターも、その強みを生かしてこうした中小企業の海外展開を後押しし、日本経済の活性化と産業競争力の強化につなげていきたいと考えています。